エブリー、KDDIと共同でライブコマースアプリ「CHECK」を提供開始

ライブコマースアプリ「CHECK」

 エブリーとKDDIは共同で、ライブ動画で商品の紹介と販売を実施するライブコマースアプリ「CHECK」の提供を開始した。

 同アプリでは、ライブ動画を見ながら出演者とリアルタイムにコミュニケーションが可能で、気に入った商品はその場で簡単に購入できる。ライブ動画は、エブリーが保有する特設のスタジオで撮影。1本30分程度の番組として配信する。

「CHECK」利用イメージ
「CHECK」利用イメージ

 両社は今後、ライブ動画の中で行われるアンケートやクイズに回答することでクーポン・ポイントが付与される機能や、動画の同時視聴者数が多く集まるほどおトクにお買い物ができる企画の実施などのサービス提供も予定している。

 

考察

 ライブコマーズは中国を中心に今世界で有効なECビジネスのひとつとして広まっている。

今回のサービスもリアルタイムで出演者とコミュニケ―ションをとることができ、簡単に商品購入ができるので、効果はありそうだ。

しかし、日本では「メルカリチャンネル」や「BACEライブ」など様々なライブコマーズアプリが出てきている。それらとどのように差別化を図っていくのかは重要であろう。

「メルカリチャンネル」は知名度がある芸能人を出演させている。まずは多くのファンを持つ芸能人がライブ動画で商品を出品することで、多くの視聴者を獲得すると当時に、サービスの利用イメージや話題性を拡散することが狙いであろう。

またアメリカのサービス「ShopShops]」は、出張型のライブ配信を行っている。実際の店舗で行うことで視聴者は実際に店舗で買い物をしている感覚を得ることができる。

各サービス様々なやり方・場所でライブ配信を行うなど、独自のやり方を取っている。

その中でどのように差別化をしていくのかは重要だ。

その点においてはポイントやクーポンは付与されることはひとつの特徴になる。これを目的にして利用するユーザーは出てくるのではないか。

今後さらにどのようなサービスで差別化を図っていくのだろうか。

そしてライブコマーズの課題と言われている

  • もともとファンが多いインフルエンサーをライブコマースで採用したとしても、そのファンが必ずしも顧客になるとは限らない
  • 売れるインフルエンサー、売れないインフルエンサーに差が出てきてしまった
  • 商品に対する愛着が感じられないと商品の良さが視聴者には伝わらない

以上の点をどのように解決していくのかも今後の運営の上で必要になってくる。

 

また今回のサービスにおいてKDDIは自社の総合ショッピングモールサービス「Wowma!」を運営しており、ライブコマースをWowma!で展開していく予定とのこと。

まずはこの「Wowma!」の知名度を上げない限りはあまり集客は見込めないだろう。

 

https://markezine.jp/article/detail/29059