Facebook、動画配信サービス「Watch」の世界展開をスタート

 「Watch

Facebookは、動画配信サービス「Watch」の世界展開を開始した。

 これによりFacebookユーザーは、Facebook上のWatchフィードから、エンターテインメント、スポーツ、ニュースなどの動画を検索し視聴することが可能に。また、お気に入りのクリエイターやパブリッシャーをフォローしたり、友だちやファン同士、クリエイター本人たちと会話をしたりすることもできる。なお、Watchフィードの一番上には、フォローしているFacebookページに投稿された動画を集めた「ウォッチリスト」が表示される。

 Facebookは、1年前にアメリカで「Watch」の展開を開始して以来、継続してアップデートを行ってきた。現在もユーザーが動画に参加できる機能を構築しており、今後は動画ウォッチパーティーや視聴者参加型動画などをWatchフィードで体験できるようになる。

 

考察

 Watchのサービス開始により、フェイスブックでの動画広告がニュースフィードだけでなく、Watchからも広告できるようになったと考えられる。

 Watchの狙いは「ユーザが好きな番組をより簡単に視聴できるようにするため」と述べている。番組の視聴がメインである。なので、番組視聴として広まっていくとは思うが、広告としても十分利用できるはず。

 広告手法としては、ミッドロールやプレロール広告があるだろう。しかし、こちらは現在テスト中だが、ユーザーが見たいと思える動画広告であれば効果は期待できる。このあたりはユーチューブ広告と似たような手法になる。また、視聴者参加型動画が普及していけばインフルエンサーを使った広告なんかも効果が出てくるであろう。企業アカウントをフォローしてもらえればウォッチリストに出てくるので、視聴数も増加していくであろう。

 しかし、まず「フェイスブックで動画を視聴する」ここが広まらないとなかなかWatchでの効果は出てこないであろう。また料金体系も気になる。さらにWatchによってフェイスブックの動画広告自体の時間は引き延ばされる可能性があり、より長い動画を作らなければいけなくなる。

 ただ、Watchは「2018年の始めに比べ、Watchでの動画の合計視聴時間は14倍にまで増加」しているらしいので、広告として十分利用する価値はありそうだ。

 Watchが今後どのような形で広告週報として利用されていくのかを注目していきたい。

 

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