Repro、AI搭載のWebマーケティングツール「Repro Web」の提供を開始

「Repro Web」

 サイト来訪者の行動・属性データを取得し、課題を可視化。課題に応じたWebメッセージを、サービスに適したデザインで、かつ直観的な操作で配信することができる。

 他にも、検索を軸にしたユーザーの獲得に強みを持つWebと、獲得したユーザーをコンバージョンにつなげることに適したアプリの両チャネルの特徴を活かした統合的なデジタルマーケティングを実現。「Web上で商品を閲覧し、商品Aをお気に入りに追加したユーザーに、商品Aが特別価格で購入できるキャンペーンをアプリ内のプッシュ通知で配信。購買につなげる」といった施策が一つの管理画面上でシームレスに行える。

 同ツールは、「Repro」の既存クライアントを中心にクローズドベータ版の提供を2018年6月より開始しており、既にディップの「バイトル」やGMOペパボの「minne」などへの導入が決定している。

Reproのマーケティング施策

 Reproは、AIの研究開発チーム「Repro AI Labs」を立ち上げるなど、マーケティングの自動化に向けて、積極的な投資を行っている。統合的なマーケティングのみならず、「プッシュ時間の最適化」など、AIによって人間の作業ではカバーできない領域のマーケティングも可能にしている。

 通常「プッシュ通知」においては、対象のアプリ上でユーザーが最も閲覧する時間帯に通知を一斉配信するのが一般的だ。一方「Repro」では、ユーザーごとに最適な時間を自動的に算出。早朝4時や5時であっても、ユーザーに喜ばれる施策の実施を提案する。

 同社が行った実証実験では、16~17時に行っていた一斉配信に対して時間帯最適化機能を使ったところ、期待行動をするユーザーが20%増するといった成果が見られた。

 

考察

 近年AIを使ってマーケティングの効率化を図っている。人間がやると膨大な時間がかってしまう作業をなくすことでコスト削減や業務効率化をはかり、その時間を違う作業にあてることやより細かなターゲティングができるので、これまで以上に効果的な広告が打てる。

 今回のサービスは商品をお気に入りに追加したユーザーに対してその商品のキャンペーンを告知しているので、広告主側は顕在層にお得な情報という2点でアプローチすることができる。また、ユーザー側も一回興味を持った商品のキャンペーンの情報を得ることでメリットがある。

 バイトルマイナビなどの求人サイトや食べログなどのサイト、ECサイトで効果があるのではないか。

 また、プッシュ時間最適化により、それぞれのユーザーに効果的な時間に通知することができる。しかし、リターゲティングは広告の頻度が重要である。送りすぎるとユーザーにしつこいと思われるので、キャンペーンなどのお得なサービスであっても頻度をしっかり検証していくこと。現に自分もしつこいと思った経験は何回もある。

 今後どのジャンルの企業がどれくらい「Repro Web」を導入していくのだろうか。

 

https://markezine.jp/article/detail/29367